ムーヴキャンバスにターボが付かなかった理由。そこにはダイハツのお客様への愛があった!

ダイハツから新型の軽自動車「ムーヴキャンバス」が発売されました。
ムーヴキャンバスは、ムーブコンテの後継車になります。
また女性目線で開発したのは、ムーブラテ以来のことで女性からの注目も浴びています。
さらに、「ムーブ」より大きく、「タント」より小さい車が欲しいとの声を受けて開発されました。
まさにかゆい所に手がとどく「ちょうどいい大きさ」の軽自動車。
ムーヴキャンバスのことを色々調べていくうちに一つの疑問がわいてきました。
それはターボの設定がない事。
それでは、なぜターボの設定がなのかを調べていきます。
またダイハツには、ターボ以外に5つの優しさがあり、こちらも紹介していきます。
ダイハツムーヴキャンバスにターボがつかなかったのはなぜ?
まずはターボってよく耳にするけど何って方がほとんどだと思いますので、簡単に説明をしていきます。
※後ほど詳しく解説していきます。
ターボとは過給機のことで、エンジンの横に付いており、エンジンの排気ガスの圧力を利用してターボの羽根を回し、エンジンの熱効率を高めてパワーを出す仕組みです。
例えるなら、全力で100mを走ったとします。
この時のタイムはあなたの現在のベストになりますよね。
その後、何回走ってもこのタイムより劇的に速くなるなんて事はないですよね。
ここで、イメージしてください。
背中な大きな扇風機を背負っている姿を。
この扇風機は軽く、背負っているかわからないくらいです。
しかも驚くほどのハイパワー。
この格好で100mを全力で走るとどうでしょう。
先ほどまでの全力疾走より明らかにに速くなりましたよね?
イメージですが…
この扇風機がターボの役目になるのです。
メリット
- パワーアップする
- 加速が良くなる
デメリット
- 車両価格が高くなる
- 燃費が悪くなる
- オイル交換の管理を徹底しないといけない
但し、一概に燃費が悪くなるわけではなく、用途によっては燃費が良くなる場合もあります。
今回注目して頂きたいのが、デメリットの車両価格が高くなる。
逆の考え方をすれば、ターボでない車はお値打ちに購入することができると言い換えられます。
ダイハツの思いとは・・・
「そこにはダイハツのお客様への愛があった!」とタイトルをつけた理由は…
ダイハツがお客様のことを思い、お値打ちなグレードのみを準備することにより、たくさんの方にムーヴキャンバスに乗ってほしいから。
そのためにはターボの設定は必要なかった。
なおかつ、女性のために開発された軽自動車なので、使用するのも買い物や近場の移動の手段として使うことが多いと予想されるので、なおさらターボが不必要になります。
ターボ以外にもダイハツの優しさがあります。
※後ほど説明いたします。
それではダイハツの歴史について少し触れていきます。
ダイハツってどんな会社?
ダイハツ工業は、ほとんど軽自動車だけで設立当初から現在に至ります。
その期間は100年を超えて、109年になります。
これだけ長い間続けてこれたのは、ダイハツの社員一同がお客様の事を考えて行動をし続けてた賜物ではないでしょうか。
そのような歴史の背景があり、今回のムーヴキャンバスもその思考を引き継いでいるのでしょう。
ムーヴキャンバスに「ターボ」と「カスタム」はいつ販売される?
この件に関しては、ダイハツに電話をしセールスの方に話を聞きました。
ターボ
現在の最新情報では、販売されるかもという情報は入ってきていません。
ですが、発売されないとは言い切れないと言っていました。
もしかしたらマイナーチェンジの時にターボの設定がでるかもしれませんね。
カスタム
ムーヴのグレードにはカスタムがありますが、ムーヴキャンバスにはカスタムがありません。
こちらの回答としては、ムーヴキャンバスの場合は、カスタムのかわりが「MAKE UP」になるとのことでした。
カスタムはありませんが、女性が好きなアクセサリーが充実しているので「可愛くカスタム」することができます。
ターボの仕組みと最近の傾向
ターボとは、正式名称を「ターボチャージャー」といいます。
カタツムリのような形をしており、その中に扇風機状の羽根で構成されています。
この羽根は高速回転するため、精度が高いのが特徴です。
ターボが装着されているところは、エキゾーストマニホールドという排気ガスを外に送るパイプのつけ根あたりに取りついています。
ターボの羽根が回るシステムは、エンジンが空気を吸い燃料と共に爆発して、その爆発した熱エネルギーがエンジンの力となり、燃えカスが排気ガスになります。
ターボは排気ガスを外に送るパイプのつけ根あたりに装着されており、排気ガスの力によりターボの中の扇風機が勢いよく回ります。
その回転により、空気が圧縮されエンジンに送り込みます。
エンジンへ送り込む空気の量が増えると、より大きな爆発力が生まれるので、排気量以上のパワーを出せるのがターボです。
よく言われている例えが、エンジンの排気量×1.5倍の出力。
軽自動車の場合、排気量が660ccなので、660×1.5=990。
すなわち1000ccクラスの排気量の車と同等のパワーになります。
※ターボの大きさによりパワーはかわるので、参考程度にお考えください。
最近のターボは低燃費!
少し前の日本車は、大排気量の車にシングルターボやツインターボを搭載させて馬力とトルクを稼いでいました。
そのかわり、燃費は悪くガソリンを垂れ流している状態でした。
しかし、最近の車は昔と違い、小さい排気量の車にターボを搭載させています。
いわゆる「ダウンサイジングターボ」と呼ばれているものです。
これにより何が起きるのかというと、燃費がよくなります。
低排気量の車にターボを搭載することにより、上記で説明ましたエンジンの排気量以上の力を出すことができるのです、
また、排気量が小さいので、自動車税が高くならないというメリットもあります。
ダイハツの5つの優しさ
- 衝突回避支援ブレーキ機能
- 衝突警報機能
- 車線逸脱警報機能
- 誤発進抑制制御機能
- 先行車発進お知らせ機能
この5つの優しさというのはセーフティーサポートになります。
運転者を補助するために、カメラやレーザーレーダーにより危険を回避。
それにより、事故を減らし、ケガなどからも身を守ってくれます。
1.衝突回避支援ブレーキ機能
スマートアシストが進化して、4~50km/hで走行中に前方20m以内に車両が存在して、その距離が近くなったら緊急ブレーキで減速し、危険から身を守ってくれます。
2.衝突警報機能
- 4~50km/hで走行中に前方80m以内に車両がいる場合。
- 4~50km/hで走行中に前方40m以内に歩行者がいる場合。
前方の車両や歩行者と衝突の可能性がある場合は、「ブザー」と「メーター内表示」でお知らせ。
3.車線逸脱警報機能
スピードが60km/hで走行中で、単眼カメラが車線を検知している場合、車線から逸脱しそうになると運転者に「警報」でお知らせ。
4.誤発進抑制制御機能
レーザーレーダーとソナーにより、前方と後方を検知し、スピードが10km/h以下の場合にアクセルとブレーキを間違えた場合はエンジンの出力を制御し「ブザー」と「メーター内表示」でお知らせ。
5.先行車発進お知らせ機能
信号待ちや停止時に前方に車両が発進したのを気づかなかった場合に「ブザー」と「メーター内表示」でお知らせ。
これらのセーフティーサポートが標準装備されています。
ターボを付けることにより、車の加速性能は上がりますがその反面、衝突事故の可能性も増えます。
すなわち、ムーヴキャンバスにターボの設定がないのは、運転者(お客様)の身体の安全を第一にも考えているから。
そのために5つのセーフティーサポートも充実しており、これがダイハツが考えるお客様へのカタチ。
ムーヴキャンバスは、たくさんの思いが詰まった軽自動車になります。