猫の目は【強い光】により痙攣!LEDのフラッシュは網膜障害の病気の原因。

猫を撮影する時にフラッシュを使うと失明する!
最近ツイッターで話題になっています。
結論からいうと、失明はしません。
しかし、フラッシュ撮影をすると、失明にまでは至りませんが、いくつかの弊害がでてきます。
※フラッシュ撮影だけでなく、強い光(LEDライトの光、レーザーポインターの光、雷の稲妻、溶接の光、太陽を直視)など、たくさんあります。
また、ツイッターでは「猫」にだけスポットを当てていましたが、詳しく調べた結果「犬」のも害が生じることがわかりました。
それでは、猫の目は強い光により痙攣を起こすこと。
また、LEDのフラッシュが猫や犬に網膜障害の病気をもたらすことについて紹介していきます。
猫や犬の撮影にフラッシュは危険
猫や犬の撮影にフラッシュは危険な理由は、人間とは目の構造が違うからです。
よく知られていることで、猫の目は明るさによって黒目の大きさが変わり、暗いところでも見えることは知っている人も多いと思います。
猫の目と人間の目の1番違いは、白目があるかないかです。
もちろん人間に白目があって、猫には白目がありません。
人間の目の色の代わりに、虹彩というものがあります。
虹彩は目の中の全体にに広がっていて、その真ん中に黒目があります。
虹彩の中には瞳孔括約筋という筋肉があり、これが瞳孔をコントロールしています。
瞳孔は人間にもあり、周囲の明るさによって縮んだり広がったりして目の中に入る光の量を調整しており、カメラの絞りに似た機能をします。
黒目が大きく見えたり小さく見えたりするのは、この瞳孔の収縮によって決まります。
瞳孔が開いてる、って使う時の瞳孔です。
人間と猫の違いは、人間の瞳孔は比率は一定のまま、大きい丸から小さい丸になったり、その逆になります。
それに引き換え、猫の場合は縦に細くなります。
明るい時に猫の瞳孔が1本の線のようになるのは、構造が違うからです。
メリットとして、光の変化に素早く対応することができること。
これにより、猫は瞳孔を1㎜の細さから14㎜のまん丸な状態まで一瞬のうちに変化させることができるのです。
また、瞳孔を絞る筋肉は副交感神経、逆に広げる筋肉は交感神経の働きで成り立っており、その時の感情や心の状態によっても影響します。
また、今回の痙攣や網膜障害の最大の理由は、猫や犬の網膜にはタペタム(輝膜)という反射板があります。
タペタムがあることにより、網膜に光がより多く到達し、網膜障害がおこりやすくなります。
これは、太陽の光を虫眼鏡を通して、黒い紙の1点に集中させるため、その1点に熱がたまり、燃える実験でした。
猫や犬の目は、タペタム(輝膜)があることにより、光を集めやすくなっています。
これにより、カメラのフラッシュや、LEDのライト、レーザーポインターなどの強い光を直視すると、失明まではいきませんが、網膜を破壊する可能性があります。
特に夜中の撮影は控えた方がいいです。
犬に関しては、夜の散歩は車のライトが強い光になるので気を付けたほうがいいです。
また、網膜障害だけでなく、痙攣をおこす可能性もあるので、覚えておきましょう。
猫の目が暗闇で光るのはタペタム(輝膜)によるもの
猫の目が暗闇で光るのは網膜によるもの。
網膜は、カメラのレンズにたとえるとフィルムのようなもので、網膜に映し出された映像が脳に伝わり、景色が見えるようになります。
ここまでは人間も猫も同じですが、猫の場合網膜の後ろにタペタム(輝膜)と呼ばれるものが存在します。
タペタム(輝膜)は、反射板のようなもので、目に入ってきた光を網膜に跳ね返すため、猫の目が光が光ります。
猫は視力が悪いが動体視力は良い
猫は狩りをするのが得意なので視力がいいと思い込んでいましたが、意外なことにかなり悪かったです。
人間の視力に換算すると、0.1しかありません。
明確に物が見えるのは、3m~6mと言われており、遠くのものや近くの物は、あまりよく見えていないと言われています。
ですが、動体視力はいいので、何かが動いているのはわかっているはずです。
また、20m以内のものであれば、じっくり見ることで距離感をつかみ、正確に測ることができると言われています。
この距離をつかむ姿勢は、猫が頭を下げ、お尻をあげて何かを見つめている姿勢といわれています。
猫に限らず、ネコ科の動物も、狩りをする時は同じ姿勢をとるので、見え方が一緒かもしれません。
因みに、猫は赤色と緑色を識別できません。
視力が発達しなかったのは、聴力がいいため、獲物を狩る時や、音で獲物の位置を知るのも、聴力でまかなえたためかも。
視力は、聴力に付け加えるくらいなのと、日常生活の最低限のラインを確保しているだけなのかもしれません。
しかし、生活する上で視力がなくなると、さまざまな困難がでてきます。
フラッシュを使用しての写真撮影では失明までいきませんが、「痙攣」や「網膜障害」を引き起こす可能性があります。
これからは、猫や犬に強い光を当てないように気を付けましょう。