i-TRIL【最新情報】i-ROADとの性能の違いを徹底比較。発売日や価格はどうなる?

2017年ジュネーブモーターショーにおいて、トヨタは近未来のコンセプトモデル「i-TRIL」を発表しました。
丸みを帯びたデザインにその小ささから、驚きを感じた人も多いのではないでしょうか。
また、そのデザインには昔トヨタが発表し、実際に試乗キャンペーンも行っていた「i-ROAD」を思い出した人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは似たようなコンセプトを持つ両者を徹底的に比較していきたいと思います。
また、発売日や価格なども予想していきます。
i-TRILとi-ROADの性能を徹底比較! どっちが乗りやすい?
i-ROADはすでにキャンペーンで公道を走ったこともあり、感想を含む様々な記事が登場しています。
一方のi-TRILは発表されたばかりであり、また、実際に公道を走ったこともありません。
そのため、両者の比較はカタログスペックとメーカーの発表を比較していきたいと思います。
- 走行距離
- 大きさ・乗車人数
- 運転のしやすさ
1.走行距離
i-ROADとi-TRIL、どちらも電気を使用して走ります。
全くガソリンを使用しないので、環境にも配慮しているわけですね。
実際に所有するとなると、気になるのがその走行距離。
1回の充電でどれくらい走れるのか、ということは普段使う上でかなり重要なところでしょう。
i-ROADは1回の充電でおよそ50Km走ります。
50Kmというと、少し遠出すると動かなくなってしまうぐらいの距離ですね。
都内に住んでいる方であれば、用を足すのはそれほど難しいことではないですが、地方だと少し物足りない距離かもしれません。
一方のi-TRILですが、こちらは1回の充電で200Km走ります。
200Kmも走れば、地方でも十分行って帰ってくることが可能でしょう。
そう考えると、走行距離という面では圧倒的にi-TRILに軍配があがります。
2.大きさ・乗車人数
住んでいる場所によっては、車体の大きさは重要なものになります。
特に都内をはじめとする、建物が密集している都会ですと、アパートに大きさの制限がついていることも。
大きいのがいいかどうかは、その人次第ですが、利便性の面から考えると、車体自体は小さいほうがいいかもしれませんね。
しかしながら、車体の大きさは乗車人数と反比例します。
この2つの要素の内、どちらを優先するのかは人によって異なる点だと思いますので、結論は出せません。
自分がどちらを優先するのか、考えてみてくださいね。
i-ROADの乗車人数は、日本においては1人、欧米では2人になっています。
これは構造が異なるわけではなく、法律上の問題からこの乗車人数になっているようです。
一方のi-TRILLは3人乗りが可能になっています。
楽な乗車をコンセプトにしているだけあり、老人や子どもを乗せても問題なさそうですね。
i-ROADの大きさは全長2,345mm、全幅870mm、全高1,455mm、ホイールベース1,695mmとかなり小型です。
特に全幅の部分が目立ちますね。
870mmというと、かなり小さめの車庫でも入車することが可能でしょう。
バイク並みに駐車スペースが小さくて済むので、複数台所有する場合も安心ですね。
小型ゆえに場所もそれほどとりませんし、どんな場所でも活躍できそうですね。
一方のi-TRILの大きさ全長2830mm、全幅1500mm、全高1460mmとなっています。
一般の車と比べるとかなり小さめですが、i-ROADと比べると全幅と全高が大きくなっています。
この大きさのおかげで3人乗車が可能になっているのですが、狭い駐車場では場所をとってしまうかもしれません。
これら2つの要素のどこに価値を見出すのかというところは、先述したように人によって異なります。
自分の目的と居住地に合わせて考えましょう。
家族がいる人であればi-TRILに、1人で乗るだけならばi-ROADに軍配があがります。
3.運転のしやすさ
運転のしやすさは、すでに4輪の経験がある方であれば、i-TRILが使いやすいでしょう。
i-ROADが運転しにくいというわけではないのですが、試乗者によるレポートではいくつかの注意点があるようです。
まず、三輪であるがゆえに曲がるときに、後ろが大きく振れてしまいます。
特にカーブをする際には大きく膨らむので、車通りの多いところや、人の多いところでは気をつける必要があるのです。
更に、これも三輪であることによる違和感なのですが、カーブを曲がるときにかなり傾きます。
連続して傾くので、人によってはかなり違和感を覚えるようですね。
もちろん、普段から二輪車を運転している人は簡単に適応することが出来るでしょう。
そうでない人は、ある程度慣れが必要になってきます。
一方のi-TRILはこの問題を解決するために「アクティブリーン機構」を採用しています。
これにより、左右のタイヤが傾きに応じて上下するため、快適性・安全性を大きく向上させています。
そのため、乗り心地のよさという面で両者を比較すると、大抵の場合はi-TRILに軍配があがるでしょう。
総じて、後に発表されただけのことはあり、単純なスペック面でいえばi-TRILが勝利するという結果になりました。
しかしながら、i-ROADにはとても小さいという唯一無二な利点があるため、やはりここは自身の居住スペースと併せて考えたいところですね。
価格と発売日をズバリ予想!
両者とも、一般向けの販売はまだ発表されていません。
そのため、価格や発売日といった、細かい内容は未発表となっています。
しかし、姉妹機である「コムス」の値段や、最近のEV事情から、ある程度の予想を立てることは出来ます。
まず値段ですが、「コムス」の値段がおおよそ70万円前後であることから、i-ROADの値段は120万前後となるのではないでしょうか。
「i-TRIL」のほうは、3人乗りという点、i-ROADよりも高いスペックを持っていることから、金額も高くなると考えられます。
最近の車の値段を鑑みて、大体180万円前後になると思われます。
とはいえ、使われている技術の程度や生産コスト等、わからないことも多いので、更に高くなったり、あるいは安くなる可能性が十二分にあります。
気になる発売日ですが、現状はどちらに関しても未定となっています。
i-ROADは2013年に発表し、試乗イベントも行っていますので、ある程度早い段階での発売が考えられるでしょう。
具体的には、2020年の東京オリンピックまでには発売すると考えられます。
というのも、東京オリンピックの際、都内にトヨタ製の電気自動車が走っているとなれば、世界に向けてのアピールになるからです。
そのため、すでに実用段階まで来ているi-ROADは思ったよりも早い段階で一般販売の封を切られる可能性もあるでしょう。
i-TRILのほうですが、こちらも東京オリンピックまでに販売される可能性もあります。
とはいえ、発表が2017年ですし、これから色々な面で整備が進んでいくでしょうから、もっと発売が遅くなるかもしれません。
i-ROADが2017年中に発売されれば、2020年までにi-TRILの発売も考えられますが、いずれにせよi-ROADの発売日次第な感じもします。
新時代EV! i-TRILとi-ROADのまとめ!
昨今の車の進化を見ていくと、ついにもう一段階進化するときが来たという感じがします。
もちろん、i-TRILやi-ROADのようなデザインが大衆に受け入れられ、後のグローバルスタンダードとなるかはわかりません。
しかしながら、最近の風潮や、アメリカの方針から電気自動車がこれから勢力を伸ばしていくのは間違いないことだと思います。
まだ発売日は未定となっていますが、もし電気自動車デビューを考えているのであれば、逐一情報をチェックしていきましょう。