揖斐川(いびがわ)マラソン2016コースの高低差の攻略方法とは!?練習会での試走に答えがあった。

全国的には知名度が低いかもしれませんが、東海地区の方なら「揖斐川マラソン」は知っている方のほうが多いですよね。
ましてやマラソン好きの方にとっては、1年に1度のイベントになります。
また、揖斐川マラソンのコースの高低差は136mもあります。
ここまで高低差があるコースは日本中探してもほとんどないので、走りがいがありますね。
しかし、この高低差に泣かされる参加者が多いのも事実。
それでは、揖斐川マラソンの基本情報や高低差の攻略方法などを解説していきます。
揖斐川(いびがわ)マラソンとは?
揖斐川マラソンを知らない人もいると思いますので、揖斐川マラソンの歴史や基本情報について触れていきます。
揖斐川マラソンの公式HPを見ますと「いびがわマラソン」になっているので、表記はひらがなの「いびがわマラソン」が正しいです。
しかし、、岐阜県揖斐郡揖斐川町には揖斐川が流れており、この時の表記は漢字なので漢字の「揖斐川マラソン」を使う人も少なくありません。
揖斐川(いびがわ)マラソンの歴史
第1回大会は1988年(昭和63年)に開催されているので、今年で29年目になります。
開催日は毎年11月の第2日曜日に。
ここ4年間は毎年雨が降っており、コンディションが悪い中開催されています。
エントリーしたランナーの方たちがベストを尽くせるように、今年こそは晴れることを願います。
コースは、「フルマラソンの(42.195km)」と、「ハーフマラソンの(21.0975km)」の2種類用意されています。
また、同日に3kmのいびがわウォーキングも開催されます。
2006年には、月刊ランナーズの全国ランニング100選の中で5位に選ばれています。
参加資格
- フルマラソン:高校生を除く18歳以上で、5時間半以内で完走できる事。
- ハーフマラソン:中学生を除く15歳以上で、3時間以内で完走できる事。
定員
- フルマラソン:5,750人
- ハーフマラソン:3,650人
関所通過時間
フルマラソン
- 8.6km関門通過時間:1時間10分
- 20.0km関門通過時間:2時間40分
- 33.9km関門通過時間:4時間30分
- ゴール関門通過時間:5時間30分
ハーフマラソン
- 8.4km関門通過時間:1時間10分
- ゴール関門通過時間:3時間
参加費用
- フルマラソン:6,000円
- ハーフマラソン:5,000円
出演者
- 高橋尚子さん(スペシャルアドバイザー)
- 金哲彦さん(スペシャルコーチ)
- 西田ひかるさん(スペシャルサポーター)
- 高石ともやさん(レギュラーゲスト)
毎年上記の4名の方が出演しているので今年も出演する可能性が高いです。
また今年あたりにスペシャルゲストで招待選手が登場するかもしれません。
揖斐川(いびがわ)マラソンのコースマップと解説
上記のコースマップはいびがわマラソン公式HPを参考にしています。
右上の四角い「拡大地図を表示する」をクリックしますと、ハーフマラソンとフルマラソンの関所情報を見ることができます。
ハーフマラソンコース
- スタート地点(揖斐川町中央公民館)
- 井ノ口橋
- 国道303号(揖斐川東岸)
- 揖斐峡大橋
- 岐阜県道254号藤橋池田線
- 岐阜県道40号山東本巣線(揖斐川西岸)
- ゴール(揖斐川町役場)
1時間以内に8.5km地点の関門を通過できない場合は場合競技中止となります。
フルマラソン
- スタート地点(揖斐川町中央公民館)
- 井ノ口橋
- 国道303号(揖斐川東岸)
- 道の駅星のふる里ふじはし
- 岐阜県道254号藤橋池田線
- 岐阜県道40号山東本巣線(揖斐川西岸)
- ゴール(揖斐川町役場)
2時間30分以内に20.6km地点、4時間以内に33.8km地点の関門を通過できない場合は場合競技中止となります。
フルマラソンの高低差は136m!
揖斐川(いびがわ)マラソンは、スタート地点とゴール地点は揖斐川町の町中なので平坦ですが、スタート直後から山の方角に向けて走り出します。
そのため他のフルマラソンを開催している場所より高低差がついてしまいます。
かつ、山の天気は変わりやすいこともあり、雨が降る確率も高いかもしれません。
また、上記の画像内に「大変厳しいコースです。十分準備してご参加ください。」
と揖斐川(いびがわ)マラソンの運営さんが訴えているのもあり、初心者の方には難易度の高いコースになっています。
揖斐川(いびがわ)マラソンの練習会での試走で高橋尚子がアドバイス
高橋尚子さん(通称:Qちゃん)は岐阜県出身のため、いびがわマラソンと近い関係にあります。
※今年はいびがわマラソンに参加しないと発表しています。
- 日程:2016年10月2日(日)
- 第1部:10:00~12:00(上級・中級)
- 第2部:13:00~15:00(中級・初級)
- 開催場所:揖斐川健康広場(雨天時は室内)
- 参加資格:揖斐川(いびがわ)マラソン2016にエントリーされた方
- 参加費:無料
- 申込方法:インターネット受付のみで先着280名
- 参加賞:イベントオリジナルスポーツタオル
- 持ち物:ランニングシューズ(雨天の場合は室内靴も持参)
- 主催:いびがわマラソン実行委員会
予定通り10月2日(日)に高橋尚子さんによる「ランニングクリニック」が開催されました。
「いびがわ」を知り尽くした高橋尚子さんにより、準備体操から始まり、アップダウンなどの走り方のコツなど「いびがわマラソン」を完走するための特別メニュー(攻略方法)を約300名のランナーへ伝授。
当日の天候は雨の心配が一切ない晴天で、グラウンドでの特別メニュー時には、参加者の顔から笑顔が見られる場面もあり、和やかな雰囲気だったのが伝わってきます。
実際、高橋尚子さんが参加者の方たちに何をアドバイスしたのかはわかりませんが、参加者からはあっという間の2時間だった。
との声が多かったので、内容も充実していたことでしょう。
高低差を攻略するには
ここが攻略できれば、いびがわマラソンを制したと言っても過言ではないでしょう。
いびがわマラソンの特徴は、渓谷沿いを走るので、平坦な道が少ないです。
というと、急な坂道をイメージしがちですが、そのようなことはなく、どちらかと言えば傾斜の緩やかな坂道が多いです。
参考までに、1番傾斜がきついのは14km地点の上り坂で勾配7%の区間が500mほど。
その他は、上りも下りも勾配は4%前後です。
しかし、緩やかな勾配でも徐々にボディーブローの如く効いてきますので、そこを乗り越えることができるかどうかが鍵になるでしょう。
いびがわマラソンの勾配がついた地点から、頂上までの距離を算出したところ約19kmでした。
この19kmの間に136m上るので、勾配の平均は約0.7%。
0.7%ですと、それほど急な勾配ではありません。
なぜ脱落者が多いのか?
おそらく下りの辛さに耐えきれないのが原因だと推測できます。
例えば、舗装されていない山道を上って下ったとします。
あなたの経験からどちらが負担が大きいと思いますか?
正解は下りです。
上り坂は、心肺機能への負荷が高く、息切れしてしまうため「きつい」と思ってしまいますが、筋肉への負担はそれほどありません。
本当の原因は下り坂にあったのです。
下り坂を走っているときは、あなたの体重、走っているスピード、地球の重力などの衝撃を筋肉が受け止めるため多くのエネルギーを使います。
また下り坂は、足を地面に着けるたびに、滑ったりバランスを崩さないように足以外の筋肉も使っています。
そのため、スピードが増せば増すほど負担も大きくなります。
その負担に筋肉が耐えれないと故障してしまいます。
また「体の痛み」と「下り坂」が重なると筋肉の筋収縮機能の限界を簡単に越えてしまうため、自分が思っている以上に体はいうことを聞いてくれなくなります。
さらに下り坂は上り坂よりも筋肉の回復が遅いです。
下りには体への負担がたくさんあるため、上り坂で頑張り下り坂はゆっくり流すイメージが理想的です。
また、マラソンには自分に合ったシューズを選ばないと、痛みの原因になったり故障の原因にもなります。
体調万全で挑んでも靴が原因でリタイヤになってしまうと後悔しか残りませんので。
会場や駐車場までのアクセス方法
電車の方は
- 名古屋駅からJRで大垣駅へ向かいます。(所要時間は快速で30分程度)
- 大垣駅から養老鉄道養老線に乗り換えて、終点揖斐駅で下車します。(所要時間は25分程度)
- 揖斐駅からは会場までは、「無料シャトルバス」で移動します。
- ※ 養老鉄道は大会当日に臨時列車が5本臨時運行されます
車の方は
- 名神高速道路の岐阜羽島ICから堤防道路を利用して45分程度
- 大垣ICから堤防道路を利用して45分程度
関西方面、北陸方面からの場合
- 名神高速道路の関ヶ原ICから40分程度
- 滋賀県木之本から国道303号線を通って1時間10分程度
会場付近の指定駐車場に車を駐車します。
その後は、会場まで「無料シャトルバス」で移動します。
マラソンバスを利用する方は
マラソンバスはJR名古屋駅から会場までの直行バスがあり、バスの中に荷物を預けられるためスタート前の気遣いがいりません。
帰りもJR名古屋駅はゆったりできます。
事前申し込みや料金が発生するため、詳しくはいびがわマラソンバス担当の(株)JTB中部 GLOBAL MICE 事業部へお問合せください。
TEL:052-211-6715(担当:吉田さん・久野さん・国政さん)
日本でも指折りの高低差を誇る揖斐川(いびがわ)マラソン。
毎年、雨が降っていますが今年こそは晴れることを願いましょう。
またエントリーされる方は、無理をせずに走って下さい。
今回無理をして故障してしまうと来年に響きますので、来年もあると思う気持ちでリラックスして走ってみれば下り坂も思いのほかいけるかもしれませんね。
準備は万端に当日はリラックスを忘れずに頑張りましょう。