iPhone7ディスプレイは色再現の正確さが最高レベル!メーカーはJDI製だった。

iPhone7のディスプレイは大きさでは6sと同じですが内容はかなりグレードアップしています。
いままでのApple製品の中で、最も明るく、色の再現性がよいディスプレイになりました。
おまけに耐久性もグンと向上しています。
非常に高く評価されているiPhone7のディスプレイですが、使われている「液晶」の大部分は日本メーカーのJDI(ジャパンディスプレイ)が供給しているようです。
誇らしい気分になりますね。
iPhone7のディスプレイは最高水準だと絶賛されている
iPhone7では6sと比べるとイヤホンジャックがなくなったり、防水機能が備えられたりと幾つか変更された点があること、知っていますか?
変更された一方で、iPhone7と6sのディスプレイの大きさは、どちらも4.7インチで変わりありません。
解像度も1334ピクセル×750ピクセルと共通しているので、一見しただけでは今までと何も変わらないように見えます。
しかし、中身はかなりのグレードアップ!
様々なディスプレイの性能比較のテストをしている機関のDisplay Mateは、「iPhone7のディスプレイは、iPhone 6のものを正統に進化させた最高水準のディスプレイになっている」と評価しています。
最高水準のディスプレイを実現したのはカラープロファイルという色をリアルに再現するための規格を複数採用したことにあります。
これまでのiPhoneシリーズは「Rec.709」と呼ばれるカラープロファイルを使ってきました。
それに加えて、iPhone7では「DCI-P3」というデジタル映画にも使われる高度な規格にも対応したので、従来よりも色再現性がよりリアルになったというわけです。
この最高水準のディスプレイは、日本のメーカーであるJDI(ジャパンディスプレイ)が大部分を供給しています。
Appleではこれまでも、JDI(ジャパンディスプレイ)の液晶部品を採用してきましたが、iPhone7のディスプレイ「液晶」の大部分はJDI(ジャパンディスプレイ)のものが使われているようです。
そのJDI(ジャパンディスプレイ)は、日立と東芝、ソニーの中小型液晶事業を統合した日本のメーカーで、石川県に第6世代の液晶工場を設立予定しているのはApple製品のためかもしれません。
iPhone7のディスプレイは、複数のメーカーが供給するのですが、最大の供給元はJDIだというわけです。
ディスプレイの強度も増しています
米国のユーチューバーJerry Rigさんは、これまで様々なスマホについて強度テストを行っています。
今回、Jerry Rigさんは、iPhone7の強度テスト動画を公開しました。
その動画で公開されたディスプレイの引っかき傷テストによると、一般的なスマートフォンと同等の強度であるレベル6から傷がつき始めています。
つまり、iPhone7は引っかきに対して水準以上に強いということ。
なお、このテストは8段階の硬さに分類された金属で、だんだん硬いものでディスプレイを引っかくことで行われました。
iPhoneのトラブル・修理で多いのは何といっても液晶のガラス割れですよね。
iPhoneを落っことしたり、硬いものを画面上に落としたりすると、液晶のガラスは結構かんたんに割れますね。
iPhone7と6sの液晶ガラスは、見た目では変わったところがありません。
でも、YouTubeで公開されている落下テストでは、iPhone7と6sの間には予期する以上に丈夫さに差があることがはっきりしました。
iPhone 7 vs 6s Drop Test
この落下テストは、Everything Apple ProがYouTube上で“iPhone 7 vs 6s Drop Test!“というタイトルで公開したものです。
比較のためにiPhone 6sとiPhone 7を様々な高さと姿勢で落としたらどうなるかということを実験しています。
まず、ポケット位置の高さからの落下。
次は、電話をしているときに落としたことを想定した耳のあたりの高さ。
最後に、高さ3mから落としています。
6sは、耳の高さからの落下で液晶割れが起きました。
それに対して、iPhone7は、何と3mの高さから落としても無傷です!
平らなコンクリートに落としていますから、普通に街中で起きる状況ですね。
結局、iPhone7は液晶ガラスを始めとして、全体の耐久性能が格段にアップしていることがわかります。
有機ELディスプレイとカバーガラス
iPhone7の発売前のスペック予測では、「有機ELディスプレイ」の搭載を期待する声が聞かれました。
スマートフォンのディスプレイは、一般的には液晶ディスプレイが使われています。
液晶ディスプレイといえば、液晶テレビやコンピュータ・ディスプレイを思いつく人が多いと思いますが、スマートフォンや携帯型ゲーム機、時計、電卓などの表示にも使われているのです。
液晶ディスプレイは、それ自体が光を発する事がなくて、バックライトなどの光源から発光された光を変調させて画像を表示します。
スマートフォンに使われるディスプレイは、液晶ディスプレイの他に有機ELディスプレイというのもあります。
有機ELディスプレイは有機ELという、それ自体が発光をするものを利用した表示装置です。
それ自体が発光するので、液晶ディスプレイと違いバックライトなどはいりません。
バックライトが不必要なので薄型化しやすいという利点があります。
他にも、有機ELディスプレイは「表示の速度が速い」「コントラストがはっきりしている」「広い角度から画面が見える」「バッテリーが長持ちする」というのがメリット。
このように、いろいろなメリットがありますが、現状では液晶ディスプレイよりも早く劣化してしまとう欠点が残っています。
ですので、iPhone7で有機ELディスプレイの搭載が期待されていたのに、実現されなかったのですね。
次期iPhoneでは欠点が克服されて、期待通りに搭載される可能性が大です。
スマートフォンでは、液晶ディスプレイのような表示装置の表面をガラス素材で覆っているものが数多く存在しています。
表面を覆うガラス素材のことを一般的にカバーガラスといいます。
ゴリラガラスという変わった呼ばれ方をするガラスのことを聞いたことありませんか?
ゴリラガラス(Gorilla Glass)は、このカバーガラスの種類のことで、「耐久性のあるディスプレイ」の代表として、よく取り上げられています。
実は、ゴリラガラス(Gorilla Glass)はアメリカの企業であるコーニング社が開発した強化ガラスの 商品名です。
液晶保護フィルムでもゴリラガラスの名前で販売されているものが結構あります。
現在、市場に出回っているスマートフォンの多くはゴリラガラスといっても最新のゴリラガラス4が搭載されているものはわずかです。
現在のスマートフォンに多く使われているのは、ゴリラガラス3やゴリラガラス2。
ゴリラガラス4は、ゴリラガラス3に比べると2倍の強さになるといわれます。
今は、ゴリラガラス3やゴリラガラス2なので、まだまだ耐久性が不足していて割れやすいのでしょうね。
液晶ガラスというのは、液晶ディスプレイのような表示装置とそれをカバーするカバーガラスを合わせたものになります。
ですので、液晶割れというのは、この液晶ガラスが割れることだったのです。
iPhone7のディスプレイは6sに比べると格段に丈夫になりました。
また、このディスプレイは、色の再現性においても「これまでのスマートフォンに搭載された液晶ディスプレイの中で最高」だという評価されています。
次期iPhoneでは、有機ELディスプレイが採用されて、より耐久性が向上したカバーガラスが使われることで“最高”を上回るディスプレイに進化することを期待しましょう。