ユーザー車検の予約の仕方【軽自動車まとめ】必要書類と目安時間は?

一般的な乗用車であれば新車から初回は3年毎に、その後は2年毎に必ず受けなければいけないものとして車検があります。
車検が切れた車は一般公道を走ることはできません。
万が一、車検切れの車で公道を走った場合には道路運送車両法違反で6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられると定められています。
自分にとっても他人にとっても、安全・安心に車に乗り続ける為にも車検を受けることはユーザーとしての義務と言えるでしょう。
そんな自動車業界ですが若者のクルマ離れ等もあって新車販売は苦戦していると言われていますが、そんな中でも維持費が普通車に比べても安い軽自動車は所有台数が年々、増えていています。
軽自動車は維持費が安いとは言え、車の所有はお金が掛かるのが事実で、少しでも出費を抑えたいというのが本音だったりしますね。
特に定期的に必ず受ける必要のある車検は、出費が重なるタイミングのひとつです。
車検は通常、ディーラーや整備業者、車検業者等にお任せすることか多いと思いますが、実はユーザー自身でも車検を受けることができることはご存知でしょうか?
一般的に「ユーザー車検」と呼ばれ、自分自身で各地の軽自動車検査協会に車を持ち込み検査することで、お店に車検をお願いするのと違って、車検の際の代行料等も節約できるので出費を抑えることもできます。
ここでは、そんな軽自動車のユーザー車検を受ける為にやるべきことを、順を追って分かりやすく解説していきましょう。
ユーザー車検の予約の仕方
ユーザー車検を受けるには、まずは検査ラインの予約を行わなければいけません。
予約はネットを使って簡単にすることができます。
「軽自動車検査予約システム」にアクセスして行うのですが、アカウントを持っていない方はアカウントを作らなければいけません。
このアカウントは、一般ユーザーでも作ることができ、下記の3つを画面の指示に従って入力すれば簡単にアカウント登録が完了します。
- メールアドレス
- パスワード
- 名前
その後、ログインして検査の予約を進めていくことになるので、どのような流れで予約が出来るのかを解説していきます。
検査予約の手順
1.今乗っている車の車検を受ける場合は「継続検査」の項目を選択して先に進みます。
2.お住まいの地域それぞれに、検査を受ける事務所・支所・分室があるので、あなたが足を運びやすい場所で良いので選択します。
3.車検を受ける日にちと時間(ラウンド)を選択します。
本日を含む14日以内での予約が可能なので、それより先の日にちが希望の場合は14日前になってから再度、予約サイトにアクセスするようにしましょう。
4.その後、手元に車検証を用意した上で車検を受ける車に関する必要事項を画面に従って入力すれば、予約完了となります。
車検までに揃えておく必要書類
無事に車検の予約ができたところで、次に車検当日までに準備しておく4つの書類について説明していきましょう。
- 車検証
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 軽自動車税納税証明書
- 定期点検整備記録簿
車検証
車検証は車検証ケースに入れて、常に車に置いておかなければいけないものです。
車検証ケースにきちんとあることを確認しておきましょう。
自動車損害賠償責任保険証明書
自賠責保険の証明書のことで、証明書の期限が車検満了日までをカバーしているものが必要となります。
こちらも車検証ケースの中に車検証と一緒に入っていることが多いですが、期限の古いものと混同しないように確認しておきましょう。
軽自動車税納税証明書
毎年5月初旬から中旬に掛けて、お住まいの住所に納税通知書が届くと思います。
軽自動車税をきちんと納税していることが証明されないと、車検を受けた後に新しい車検証は発行されません。
必ず、納税した際に渡される「納税証明書」は車検の為に手元に置いておくようにしましょう。
また、必要な納税証明書は今年度分のみで大丈夫です。(今年度の納付を証明できれば良い。)
もし、納税証明書を紛失してしまったという場合には、車検を受けるまでに各市区町村の役所・役場等で証明書の再発行をしてもらうようにしましょう。
定期点検整備記録簿
12ヶ月毎に法定点検を受けることは、車の所有者の義務となっています。
また、ユーザー車検を受けるとなるとディーラーなどで車検を受けるのと違い、車検と同時に車検整備を受けることができません。
もし、車に保安基準不適合な箇所や不具合があることが理由で、無事にユーザー車検を終えることができなかったということにならない為にも、強制ではありませんがディーラーや整備業者で法定点検を受けて頂くことをお勧めします。
そして、もし法定点検を受けたのであればその際に渡される「定期点検整備記録簿」も、車検の際に必要となってきます。
車検当日の流れ
車検に必要な書類が揃ったところで、いよいよ残すところは当日、実際に車両を持ち込んで車検を受けるのみとなります。
当日、現地で用意しなければいけない書類は以下の3点になります。
- 自動車重量税納付書
- 自動車検査票
- 継続検査申請書
これらは事務局の受付窓口でユーザー車検を受ける旨を伝えると、窓口のスタッフが渡してくれます。
各書類の書き方は、事務局にも張り出されており、また最終的に各書類の記載事項に誤りがないかチェックしてもらえますが、正確に丁寧に記入するように心掛けましょう。
各書類の記入を終えると以下の3点を行います。
- 自動車重量税の納付
- 検査手数料の納付
- 自賠責保険の継続加入
それぞれ違う窓口で行いますが、いざ現地に行って「次にどこへ行って何をしたら良いのか分からなくなってしまった」という時には、その都度スタッフの方に聞けば丁寧に教えてくれるので安心してくださいね!
各書類の記入、各窓口で必要な支払いを済ませると車検の受付窓口へ向かい、それぞれに漏れや間違いがないか確認してもらいます。
そして不備がないと、次はいよいよ検査ラインに車を通すことになります。
検査ラインに車を通すのが初めての場合は、コースを見学することも可能ですので、しっかりと予習しましょう。
※見学をおろそかにして、ぶっつけ本番で挑むと、焦ってしまい他の人に迷惑を掛けてしまいます。
また、よくあるのがニュートラルで降車したつもりが、ドライブのままになっており前方の車や検査機器とぶつかる事故があります。
あらかじめ下見をすると次が何かわかりますので、焦りが減ります!
また、検査ラインでわからなくなってしまった場合は、近くにいる検査官やスタッフに初めて検査ラインに車を通すということを伝えると、スタッフが検査ラインの横で付き添いながらアドバイスや指示をしてくれる場合もあるので、ひと言声を掛けておくと安心と言えるでしょう。
検査ラインは、その場所により順番が違いますが、無事に検査が終了して問題がなければ合格印を貰えます。
その後、事務局内で合格用紙を出せば車検証ができあがります。
その際に名前、住所、ナンバーがあっているか確認しましょう。
その後、駐車場にて各書類の確認と車検ステッカーの貼り替えを行います。
これで、無事にユーザー車検は終了となります!
ユーザー車検まとめ
ユーザー車検は、このように文章で読むと難しいと感じるかもしれませんが、いざやってみると思いのほか簡単です。
混雑時は検査ラインに並ぶ時間も長くなってしまいますが、全体を通して1時間ほど見ておけば無事に車検を終えることができます。
あとは分からないことがあれば、すぐに周りにいるスタッフに聞くことがスムーズに車検を行う為のポイントとなるでしょう。
是非、皆さんもユーザー車検にチャレンジしてみてください!