ラニーニャ現象2016気象庁監視速報!夏の猛暑は熱中症対策をしっかりしよう。

ラニーニャ現象とはエルニーニョ現象の正反対の対義語です。
エルニーニョ現象はよく耳にしますが、ラニーニャ現象はほとんど聞いたことがないのではないでしょうか。
ラニーニャ現象もエルニーニョ現象もある一定のメカニズムにより発生し、一定期間継続した後に終息します。
2016年の気象庁の監視速報では、エルニーニョ現象がそろそろ終息すると発表がありました。
また、次はラニーニャ現象になる可能性が高いそうです。
それでは2016年のラニーニャ現象の気象庁の監視速報とラニーニャ現象に関わることをを紹介していきます。
またラニーニャ現象が発生すると、夏は猛暑になる傾向があります。
猛暑になると熱中症の恐怖もあるので、服装、室外。室内での対策方法も紹介していきます。
ラニーニャ現象2016年の気象庁の監視速報
・今後は夏期にラニーニャ現象が発生し、秋にかけて続く可能性が高い。
・インド洋熱帯域の海面水温は基準値より高い値が続いているので、今後は秋にかけて徐々に基準値に近づくと予測されます。
このような文章が気象庁から発表されました。
今後ラニーニャ現象が発生する可能性は極めて高くなります。
ラニーニャ現象とは何か?
通常は赤道付近では貿易風という東風が吹いており、周辺の海水は西の方向へ流されています。
このため太陽の熱によって暖められたペルー沖の海水も西へ流されています。
また、それを補うように深海からは冷たい海水が湧きあがっています。
このメカニズムが数年に一度発生し、何かの原因で東風が強まり、暖かい海水はさらに西の方向に流されます。
これにより、冷たい海水の湧き上がる力が強まるため、太平洋赤道域の中部(日付変更線付近)から南米のペルー沖にかけての広い海域で、海面の水温が平年に比べて低くなります。
これがラニーニャ現象のメカニズムです。
ラニーニャ現象の発生で2016年の夏は猛暑に!
ラニーニャ現象が発生すると、太平洋高気圧の北へ勢力が強くなるため、日本では気温が高くなる傾向にあります。
2010年に発生したラニーニャ現象で、夏の猛暑が際立ちました。
それにより、2010年を漢字で表すと「暑」が選ばれるほどでした。
それでは2016年の今後の見通しですが、2014年に発生したエルニーニョ現象は上記に弱まりつつあり、夏のはじめには終息している可能性が高い予想です。
その後は平常の状態が続く可能性もあるが、夏の間にラニーニャ現象が発生する可能性の方が極めて高くなりそうです。
気象庁の最新速報では、日本の今年の夏は、西日本と沖縄・奄美を中心に気温が高くなりそうです。
今年も猛暑になり、寝苦しい夜や、熱中症などのニュースが飛び交いそうですね。
夏の猛暑でばてない熱中症対策
猛暑でなくても、最近は熱中症患者が増えています。
特に子供やお年寄りは、周りが気にしてあげないといけないかもしれません。
また炎天下で仕事をする方も気を付けてください。
熱中症対策には…
【服装】
・日中は帽子を着用して、直射日光を避けます。
・外出や運動する際の服装は、吸湿性や通気性のよい素材を使用したものを選びましょう。
・クールビズを積極的に取り入れましょう。
・熱気や汗が出ていきやすいように、襟元はなるべく緩めて通気しやすいようにします。
・意識的に白系の服を着て熱を反射させ、熱がこもらないようにします。
【室外】
・水分補給をこまめに行い、ペットボトルや水筒を持ち歩くようにしましょう。
・炎天下の下で、仕事をしたり遊んだりするときは、15~20分ごとに必ず休憩を取りましょう。
・瞬間冷却スプレー、保冷材などの冷却グッズは効果的です。
・施設を利用したり、広い公園で遊ぶ時は、体調が悪くなったときを想定して、休憩できそうな日陰などの涼しい場所を探しておきましょう。
・気温が35度以上の時は、外出しないようにしましょう。
【室内】
・扇風機やエアコンを適切(設定温度28度以下、湿度60%以下)使用し、カーテンで直射日光を避けます。
・就寝時のエアコンは寝てから3時間くらいで切れるように設定します。
3時間というのが重要で、深いノンレム睡眠が集中しており、脳の休息に大事な役割を担っています。
また、熱帯夜になると、一晩で500~1,000mL(0.5~1L)も汗をかく時もあります。
これだけの水分と塩分を失った後、暑い日中にさらに汗をかくと熱中症になりやすくなります。
・就寝前には水分補給として水分を500mLは取るように心掛けましょう。
※夏の猛暑をばてずに乗り切るためには、まずは服装から見直しましょう。
最近では、冷感シャツなどたくさん販売されています。
体感温度が少し下がるだけでも、身体への負担が軽減されます。
また熱中症対策グッズも併用すれば効果的です。
できる限り無理をしないように心掛け、体調管理を怠らないようにしましょう。
台風とラニーニャ現象とエルニーニョ現象の関係性
【ラニーニャ現象発生時】
・台風の発生位置が、いつもに比べて西にずれる傾向があります。
※夏は北に、秋は西に
・秋台風の発生から消滅までの寿命が平年より短くなる傾向があります。
【エルニーニョ現象発生時】
・エルニーニョ現象の発生期間の7~9月は、台風の発生数が平年より少ない傾向があります。
・台風の発生位置が、いつのに比べて南東にずれる傾向があります。
※夏は南に、秋は南東に
・夏に最も発達した時の台風の中心気圧が平年より低い傾向があります。
・秋台風の発生から消滅までの寿命が平年より長くなる傾向があります。
以上のことが全て当てはまるわけではなく、傾向があるということです。
またラニーニャ現象が発生すると、梅雨が短くなります。
これにより、貯水できなくなるので、水不足の問題もでてきます。
2016年の夏は猛暑になり、水不足も心配されるかもしれません。
暑さ対策をして乗り切りましょう。