ニホニウムって何?元素記号(Nh)で元素番号113番の用途を徹底調査。

2016年6月8日、日本理化学研究所が長年かけて実験を進めてきた、「元素記号Nh」「元素番号113番」の新元素の合成結果が認められて、日本初となる元素に名前を命名する権利を獲得しました。
これにより「ニホニウム」と命名。
この元素はアジアで初めて発見された元素で、周期表に記載されました。
元素記号や元素番号と聞いただけで苦手意識があるかと思いますが、この新元素を見つけるだけで、日本理化学研究所の担当グループの方々は11年の歳月を費やしています。
ほぼ、生まれてから小学校を卒業するまでですよね。
先生方の根気の良さには恐れ入ります。
こうした地道な研究の結果、世の中の進歩に繋がっているのですね。
また少し前までSTAP細胞で看板を汚されていた日本理化学研究所ですが、今回の快挙で汚名返上となって欲しいものです。
それでは新たに発見されたニホニウムについて徹底調査していきます。
ニホニウムって何?
ニホニウムとは、30番の亜鉛(Zn)に加速器を使い、超高速で83番のビスマス(Bi)にあてることを繰り返した結果、小さい元素衝突から大きな元素が作られる核融合反応によって、新元素の113番が誕生した。
ニホニウムの元素番号113番とは?
これは、30番の亜鉛(Zn)と83番のビスマス(Bi)を足した数字になります。
30+83=113
2つの元素を融合させてできたのがニホニウムですが、冒頭でも説明しましたが、新元素の発見までに11年かかっています。
その理由は、原子核の大きさが小さすぎるから。
また当たったとしても、融合する確率が100兆分の1という天文学的な確率。
ちなみに11年の間で亜鉛とビスマスがあたったのは3回だけです。
3回しか当たってないのに100兆分の1の確立に当選したほうがすごいですよね。
元素記号(Nh)とは?
これは単純にnihoniumのnhをとって略したものです。
元素記号は中学2年生で習っています。
例えば、マグネシウムはMg、カルシウムはCaなどがあります。
この元素記号表に、今回発見したニホニウム(Nh)113番が記載されました。
ニホニウムの用途と融合物質
現段階では113番の元素を見つけたばかりなので、まだ使い道まで研究が進んでいません。
亜鉛とは
亜鉛は、青味を帯びた銀白色の金属で湿った空気中では錆びやすく、灰白色の塩基性炭酸亜鉛で覆われている。
私たちの生活に身近なもので電池の場合、マンガン電池では負極材料や電解液、アルカリ電池、空気亜鉛電池では負極材料に使用される。
充電時には電池内部にて負極から正極に向けて樹枝状のデンドライトが生成し、短絡の原因になるので、マンガン、アルカリ電池は充電には適しません。
また亜鉛を燃料とする燃料電池のメカニカルチャージ式の気亜鉛電池が、一時期開発されていました。
亜鉛の特徴は、酸や強塩基と反応して塩を作る両性元素を作り、水素を得るために硫酸や塩酸と化学反応をさせている。
ビスマスとは
聞きなれない言葉ですね。
淡く赤みがかった銀白色の金属で柔らかい。
多彩な色を示すことがあるが、これは表面の酸化膜で光が干渉した構造色であるため、ビスマス本来の色ではない。
また熱伝導性や電気伝導性は高くない
常温で安定して存在し、凝固すると体積が増加します。
またビスマス化合物には医薬品の材料となるものがあり、他の窒素族元素の化合物に毒性が強いものが多いことと対照的である。
整腸剤の原料として、日本薬局に収載されている。
単体のビスマスと他の金属との合金は、それぞれの金属単体より低い融点になります。
このため、鉛フリーはんだに添加されたり、より低温で溶けるウッド合金のような低融点合金に使われる。
また、ビスマスは大きな熱電効果を示す物質であり、特にテルルとの合金は熱電変換素子として実用化されています。
ニホニウムの今後
現段階では、元素記号の113番を発見し、今後はニホニウムの活用法の研究を重ねていきます。
どんなものが出来上がるかはわかりませんが、私たちの将来の役に立つものになることでしょう。
今回発見されたニホニウムは、他の国でも作っていたが、日本の元素の作り方が最も確実だったので日本が発見したこととなりました。
また国の名前を付けている元素はニホニウム以外にも「フランシューム」や「アメリシューム」があります。
この先も体に気を付けて研究を進めてください。