おみくじの順番と番号の意味を徹底解説。神社本庁では、大吉や凶の表記より内容が重要だった!

年が明け神社に初詣に行くと「おみくじ」を引き、今年の運勢を占う方は多いと思います。
年明け後の一大イベントですよね。
むしろ初詣のときにしかおみくじを引かないのではないでしょうか?
今回は、おみくじの「大吉」や「大凶」などの公式の順番と、それらの表記以外に番号もつけられておりその番号の意味も解説していきます。
おみくじの内容が重要なわけ
おみくじって聞くとほとんどの方が占いと解釈しますよね!
ですが、もともとは神仏からの参拝者へのメッセージとして扱われていました。
ですので現在の事を占っているのではなく、未来のことが記載されています。
この考え方は占いでも同じで、占いをするときは過去について占うのではなく、物事に手を付ける前に占うことでしょう。
おみくじの内容には未来のことが書かれているので、それに向けてこころのあり方や考え方などを見直し修正していくきっかけになればいいと思います。
また、神社本庁の解説に、「単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。」とも記載されています。
おみくじの表記の公式な順番とは!?
神社本庁の解説には、おみくじは吉凶の判断ではなく今後の生活指針にすることと書かれていましたが、引いた以上気になるのが順番ですよね。
おみくじは、神社によって特徴があり、数なども違ってきます。
また元々おみくじは「吉」と「凶」しかありませんでしたが、それだけですと「良い」か「悪い」かしかないので、段階を作り現在の形で落ち着いています。
現在では、一般的には「7段階」または「12段階」で表示されています。
大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶 (運勢が良い方から)
【12段階のおみくじの順番】
大吉・中吉・小吉・吉・半吉・末吉・末小吉・凶・小凶・半凶・末凶・大凶 (運勢が良い方から)
しかし、吉の位置が上記と違うことや、いくつかの神社では吉を小吉と末吉の間にしている場合もあります。
上記と異なる場合もありますので、気のなる場合は神社の方に確認しましょう。
おみくじの番号の意味は?
おみくじには吉凶の表示のほかに番号が書いてあります。
この番号は何のためにつけられているのでしょうか?
やはり数が若い方が1番では!
と思いますよね。
しかし、番号には意味がなくただの通し番号だったのです。
おみくじの番号は何番まであるの?
おみくじの番号は神社によって異なります。
多いところでは1番~100番までの100本ありますが、その他には1番~50番の50本、1番~30番までの30本と違いがあります。
また上記で記したようにおみくじの種類によっても変わってきますので、興味のある方は神社ごとに比べてみるのも面白いかもしれませんね。
おみくじの内容に書いてある言葉の意味を解説
おみくじの内容に書かれている言葉には、現在使われていない言葉も多く、わかりそうで意味が理解できない単語も多いです。
それではそれらのわかりづらい言葉をまとめていきます。
- 争事・争い事(あらそいごと):他人と対立・訴訟・争い・もめごと
- 改めかえる(あらためかえる):方向転換・一新・見つめなおす
- 出づ(いづ):現れる・出てくる・発生する
- 失物・失せ物(うせもの):失くしたもの・落とし物
- 抱人・抱え人(かかえびと):使用人・雇い人
- 凶向吉(きょうむこうきち):今は良くないが後々良くなっていく
- 訓(くん):教え・物事の意味を説く
- 障り(さわり):問題・障害
- 耺・職(しょく):職業・仕事
- 相場(そうば):株式相場
- 造作(ぞうさく):家の建築・リフォーム
- 平(たいら):平凡・ふつう
- 旅立ち(たびだち):旅の運勢・旅行
- 便り・たより(たより):連絡・知らせ
- 土木(どぼく):家の建築・改築
- 走人・走り人(はしりびと):失踪者・消えた人
- 本復・本服(ほんぷく):病気が回復・地位や名誉お回復・財産が戻ってくる事
- 待人・待ち人(まちびと):人生を良い方向に導く人
- 向吉(むこうきち):これから吉になる
- 家(屋)移り(やうつり):引っ越し・転居
- 安し(やすし):問題ない・容易・簡単
- 病事(やまいごと):病気について
読めそうで読めなかったリ、この漢字ならこの意味なのではと推測していても実は違ったといった言葉もあったのではないでしょうか?
参考にしていただければ幸いです。
おみくじの処分の仕方とは!
おみくじは神社の木に結ぶ場合が多いのですが、持ち帰った場合はどのように処理をすればいいのでしょうか?
神社にお返ししてお焚き上げしてもらう
1番良い方法としては、おみくじを引いたところにお返しすることです。
仮に、旅行先でおみくじを引いた場合や、次におみくじを引いた神社に行くことが困難な場合は、「お焚き上げ希望」と書き郵送で送る方法もあります。
ですが、おみくじは引いた神社にお返ししないといけないというルールはなく、どこの神社に出しても大丈夫です。
塩でお清めして処分
神社にお返しする以外では、塩でお清めして処分する方法があります。
処分の仕方は、「和紙に塩とおみくじを包んでありがとうございました」と言って捨てるのが良いです。
処分するタイミングは、1年以上経過していたり、おみくじの効果が無くなったと判断した時。
また処分の仕方にルールはなく、燃えるゴミと一緒に処分しても良いのですが、日本人は気がひけてしまうと思います。
結局、神社に行く機会があるときにお返しするのが1番の方法になりそうですね。
その際は、昔のおみくじや破魔矢などを持参し奉納所にお返ししてお焚き上げしてもらい、新しいおみくじを引くようにしましょう。