海外旅行の持ち物で薬は機内に持ち込める?飛行機の酔い止めのおすすめを紹介。

楽しみな海外旅行!
海外で忘れ物がないように、準備はしっかりとしてきたいですね!
さて、まずは日常の必需品を考えた時に気になるのが、薬のこと。
体調管理になくてはならないものですが、持って行っても良いのでしょうか。
スーツケースと手荷物、どちらに入れたら良いのでしょう?
近頃はテロ対策として、各国の空港でのチェックが年々厳しくなっており、米国を初め、薬の持ち込みに関するトラブルも増えてきているようです。
もしも大切な薬を没収されてしまったら…と心配になりますよね。
でも、大丈夫!
そのための事前準備についてしっかりと解説します!
薬の種類によって注意すべきことが違いますので、最後までじっくり読んでみてくださいね。
海外旅行の持ち物準備で知っておくべきこと!
まず知っていただきたいのが、機内持ち込みの大原則です。
1.液体(クリーム、ジェルなど含む)
100g以下の容器に移し替え、1L以下のジッパー付きで透明マチなしのプラスチック袋に入れれば持ち込みOK。(一人一つまで)
2.医薬品類
機内で使用する分量に限り、持ち込めます。(液体は1の量とは別に、同様の容器・プラスチック袋に入れます。ストックは預け荷物に入れましょう)
インスリン、エピペン、喘息の吸入スプレー、コンタクトレンズの洗浄液、液体の薬(目薬含む)、ゼリー状の薬など
念のため、病院や薬局でもらったお薬手帳と薬の情報紙を携帯しましょう。
3.医療用の酸素吸入ボンベ
医師の診断書があれば持ち込めます(米国発着路線を除く)
数日前までに各航空会社に申請すれば、有料で借りることもできます。
登山用など、医療用でないものは預け荷物に入れましょう。
4.ドライアイス
薬を冷やす目的ならば、ドライアイスの持ち込みもOK(生鮮食品のためでもOK)
但し、持ち込める量や、表示の要・不要、冷蔵庫を貸してもらえるか否かなど、航空会社によって異なります。
事前にご自身の航空会社にご確認ください。
さぁ、航空会社の方針がだいたいおわかりになりましたか。
人の健康に必要不可欠なものは、携帯して良いことになっていますのでご安心ください!
でもここで、日本を出国できても、海外での入国検査のことが気になりますよね?
では、こちらをご覧ください。
飛行機には乗れても、外国に入国する時に薬は問題にならないの?
そうなんです、ここが一番注意が必要なところです。
なぜなら、外国に入る時にはその国独自の取り決めがあるからなのです。
それでは詳しく見ていきましょう。
※1と2は手荷物に入れていても特に指摘されることはありませんが、万が一検閲で質問された時のために、きちんと答えられるよう準備しておきましょう。
1.OTC医薬品(処方箋がなくても個人で購入できる薬)
何の薬か説明できれば問題ありません。(漢方薬も同様)
薬のパッケージを見せて説明しても良いでしょう。
口頭で言わなくても、紙に書いたものを見せてもOKです。
困ったら、かかりつけの薬剤師に相談すれば、説明文を書いてくださいます。
例:This is the medicine for headache.(これは頭痛薬です)
2.医師に処方された医薬品の場合(向精神薬、医療用麻薬を除く)
何の薬か説明できるように、病院や薬局に頼んで、英語の薬の説明書をもらいましょう。
3.医師に処方された向精神薬
この薬はスーツケースには入れず、全量を携帯してください。
ご自分の治療目的であれば、一か月分以内の量は特に問題ありませんので2と同様の準備で良いでしょう。
もし一か月分を超える場合には、英文での薬剤証明書が必要です。
かかりつけの医師や薬剤師にご相談されれば、作成してくれますのでご安心ください。
4.医師に処方された医療用麻薬
こちらもスーツケースには入れず、全量を携帯してください。
ご自分の治療目的ならば、事前に地方厚生局の許可を受ければOKです。
地方厚生局は全国8か所にありますので、お住まいの地域を管轄する地方厚生局にお問合せください。
5.その他、習慣性のある薬や中枢作用のある咳止め、抗うつ薬、特殊な鎮痛薬、利尿薬など
国によっては治療用でも持ち込みを禁止されている薬や、持ち込める量が限られているものがあります。
事前にトラブルを回避するために、入国先の在日大使館にお問い合わせください。
もし持ち込み禁止の薬だとわかれば、かかりつけの医師や薬剤師にご相談されれば、同じような効果の期待できる、別の薬を提案してくれることでしょう。
それでは、長居渡航や外国でのバス旅行、船での移動などで心配な乗り物酔いについてお話しします。
吐き気だけではなく、頭痛に苦しむ方もいらっしゃるかもしれませんね。
海外旅行を満喫するために、是非覚えておいてください!
乗り物酔いに悩まされずに旅行を楽しむには?
乗り物酔いは、進藤や加速、気圧の変化などにより、耳の中の三半規管と目で見た景色との信号がかみ合わなくなることで、脳の前庭神経がストレスを感じて起こります。
耳と目が関係するため、頭を固定し、目をつむったり、寝てしまうことで乗り物酔いが緩和する場合があります。
また、空腹を避けることで自律神経が安定し、乗り物酔いが起きにくくなります。
逆にあまりに食べ過ぎてしまうと、胃腸に負担がかかるため、脂っこくない消化に良いものを食べるようにしましょう。
前日に充分な睡眠をとっておくことも、自律神経を整えるために重要です。
それでも酔ってしまうという方は、乗り物酔いのための代表的な薬をおすすめします!
OTC医薬品(処方箋がなくても購入できる薬)
・トラベルミン各種
・アネロン各種
飲む方の年齢や好みによって、色々なタイプが販売されていますので、薬剤師や登録販売者にご相談ください!
水なしで飲めるタイプや、液薬、一日に一回で良いタイプもあります。
乗り物に乗る30分前に飲むようにしましょう。
医師に処方してもらう薬
・トラベルミン配合錠
・ドラマミン配合錠
1でご紹介したものよりも効果的です。
かかりつけの医師にご相談され、あなたにあった薬を処方してもらいましょう。
乗り物に乗る30分から1時間前に飲むようにしましょう。
1も2も、ご自身の飲んでおられる併用薬との相互作用について、医師や薬剤師にご相談ください。
事前準備をしっかりして、海外旅行を思う存分楽しんでくださいね!