アイドリングストップとは?デメリット対策はキャンセラーの取り付けで解決できる。

アイドリングストップとは?デメリット対策はキャンセラーの取り付けで解決できる。

ここ数年で、すっかり新車には当たり前に付いているようになったアイドリングストップ機能ですが、人により好みもあるようで必要ないと考えている人も多いようです。

ここでは、そんな「アイドリングストップ」車について、その機能をメリット・デメリットなども含めて分かりやすく解説していきます。


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アイドリングストップ車とは

一般的に認識されているアイドリングストップ車とは、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンを搭載した車に付いている機能で、信号待ちでの車両停車時などにおける、無駄なアイドリングを無くすことを目的として装備されています。

参考までにハイブリッド車は、このアイドリングストップ車には該当しません。

では何故、このアイドリングストップ機能は搭載されるようになったのでしょうか。

実は以前から国としても、排気ガスによるCO2排出量の削減等の環境保全という観点から「無駄なアイドリングを減らそう」ということを推奨していました。

とは言え、普段ハンドルを握り運転をしている方なら分かるとは思いますが、停車する度にエンジンを切ったり掛けたりするのは非常に煩わしいですし、信号待ちで行うとなると安全面に置いても疑問が残る部分がありました。

そこで、車側の制御により自動でアイドリングストップができるようにしようと、自動車メーカーが実装し搭載するようになりました。

あわせて、ここ最近はどれだけ燃費が良いかが車選びにおける非常に重要な要素としてユーザーに浸透するようになったことが、アイドリングストップ車がここまで広まることになったキッカケと言えます。

そんなアイドリングストップ機能ですが、アイドリングストップ機能許可条件が整うとメーター内の表示灯によりドライバーにアイドリングストップが作動する状態であることを知らせます。

そして、ブレーキを踏み減速し車両が停車すると自動でエンジンがストップし、再発進するのにブレーキから足を離すと同時に自動でエンジンが掛かるようになっています。

この再始動に掛かる時間は短いもので0.35秒ほどであり、再発進の際には違和感なくスタートすることができるレベルになっています。

更にこのアイドリングストップ機能が作動する為には細かい作動条件があります。

  • エンジンが一定以上暖まった状態であること
  • エアコンの負荷が一定以下であること
  • バッテリーの充電状態が良好であること
  • ハンドルの操作角が一定以下であること
  • シートベルト装着状態であること

などがあります。

ハンドルの操作角に関しては、交差点での右折待ち等の際にまでエンジンが停止してしまうと、安全性の面から考えても好ましくないことから、メーカー側がこうした許可条件を加えたと考えられます。

当たり前のことかもしれませんが、しっかり使い勝手や安全面についても考えられているのです。

それではアイドリングストップ機能についてご理解していただいたところで、次にアイドリングストップ車のメリットとデメリットについて解説していきます。

アイドリングストップ車のメリット

アイドリングストップ車にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.無駄な燃料消費を抑えることができる

アイドリング中に消費する燃料は10分間で「0.15〜0.2L」程と言われています。

この消費量がどの程度のものなのか、なかなか想像が難しいとは思いますが一般的には

「5秒以上の停車であればアイドリングストップは効果がある。」

ということになります。

エンジンの始動時には多く燃料を消費することから、アイドリングストップする方が燃費が悪くなると考える方もいますが、一昔前に比べ始動時の燃料消費量も大幅に削減されているので、この「5秒以上の停車」がひとつの目安となります。

2.燃費の向上

無駄な燃料消費を抑えることができるということは、そのまま燃費が良くなることにも繋がります。

分かりやすく具体的な例を挙げてみましょう。

実燃費「15km/L」のアイドリングストップ車があるとします。

先ほど説明したようにアイドリング10分間で0.2Lの燃料が消費すると考え、1日運転して合計で10分間アイドリングストップが機能したとすると、アイドリングストップが付いていない場合の燃費は「12.5km/L」となります。

こうして見てみると、想像以上にアイドリングストップは燃費向上に一役買っていると言えそうですね!

3.静粛性の向上と振動低減

エンジンが停止することで、車内の静粛性が高まるのは勿論のこと、エンジン振動もなくなるのでアイドリングストップ中は快適な車内空間になると言えるのではないのでしょうか。

4.排気ガスの低減

冒頭でも少し触れましたが、エンジンが停止することでその間の排気ガスは「0」になる訳ですから、当然排気ガスの低減にも繋がります。

具体的には、10分間のアイドリングストップにより「6〜70g」のCO2が削減できます。

アイドリングストップ車のデメリット

メリットばかりでなくデメリットもありますので正しく理解しましょう。

1.バッテリーの大型化・高額化

実はエンジンを始動する時に、車は1番バッテリーの電気を消費します。

つまりアイドリングストップ車は、アイドリングストップ無しの車と比べて、通常走行時のバッテリーへの負荷が必然的に大きくなります。

その為に、従来のサイズより大型化されたバッテリーが搭載される場合が多く、またそのバッテリーは充放電の受け入れ性能がアップした「アイドリングストップ車専用バッテリー」となっています。

大型化・性能アップによりバッテリーの値段もそれに応じて高くなり、通常のバッテリーと比べ1.5倍〜2倍ほど高額となってしまいます。

ちなみに、通常のバッテリーを代わりに装着するとアイドリングストップ機能に支障をきたす恐れがあるので、必ず指定されたバッテリーで交換するようにしましょう。

2.バッテリーの早期劣化

従来、普段から長距離走行を頻繁に行う車はバッテリーの持ちが良い傾向にありました。

5〜7年くらい使用していても何の問題ないこともあります。

しかし、アイドリングストップ車の場合は長距離走行に伴い、エンジン再始動によるバッテリー負荷の頻度も多くなります。

その為に、従来の定説がそのまま当てはまりません。

最近、アイドリングストップの頻度が少なくなってきた気がすると思っていたら、初回車検でバッテリーがすでに劣化状態で、交換しなければいけないということも十分に考えられます。

ちなみに、アイドリングストップ車はバッテリー交換の際に一定の手順を踏んだ初期化学習やリセットなどの付随作業が必要となってきます。

これらを正確に行わなければ、意図しないタイミングでの警告灯の点灯や、アイドリングストップが正常作動しないなどの弊害が出る場合もあります。

アイドリングストップ車のバッテリーを交換する際は、乗っている車のメーカーの正規ディーラーで作業を行うか、どうしても他のお店や個人での作業となった場合でも、一度ディーラーにその後の対応について相談する必要があります。

また、アイドリングストップ車専用バッテリーはその特性から、バッテリー上がりを起こした際に、再充電等によりバッテリーが回復する可能性が通常のバッテリーに比べて低いことも注意しなければいけません。

3.アイドリングストップ時にエアコンの効きが弱くなる

エアコンを冷やすには、エンジンが動くことでドライブベルトによりエアコンコンプレッサーが作動する必要があります。

エンジン停止時には、このコンプレッサーが作動しないので、ぬるい風が出ることになります。

勿論、そのままではドライバーにとっては不快となるので

  • 風量を意図的に下げる
  • エアコンシステム内に蓄冷材を内蔵することで、アイドリングストップ時も一定時間は冷風を出せるようにしている

など、メーカーにより様々な対応が図られているようです。

そうは言っても、真夏の炎天下の中エアコンの効きが一時的にでも弱まるのは、暑がりな人にとっては少々辛いものがあるかもしれません。

4.意図しないタイミングでのアイドリングストップや、再始動時のタイムラグ

アイドリングストップ許可条件に入っていると、ブレーキを踏み停車すると自動でアイドリングストップが作動します。

ブレーキペダルを踏む踏力をわざと弱めることや、ハンドルを意図的に切ることなどで回避することはできますが、どうしても今止まらなくていいのにというタイミングでアイドリングストップが作動する場合が出てきます。

それはそれで煩わしさを感じることもありますし、急いでいる時ほど再始動時のわずかなタイムラグが気になったりするものです。

実際に、信号で減速し停まったものの青信号に変わりすぐに再発進しなければいけないとなった時などは、エンジンが再始動する為に加速するのがワンテンポ遅れることになります。

5.バッテリー以外の各部品の早期劣化

エンジン始動時には必ず振動が生じます。

理屈では各ゴム製部品がアイドリングストップによる過多な振動発生により早期に劣化する可能性があるという意見もあります。

ただ、このデメリットに関してはほぼ事例もありませんので、気にする必要はないかもしれません。


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アイドリングストップキャンセラーの必要性

アイドリングストップ車の良いところ悪いところをそれぞれ解説してきましたが、皆さんはどのように感じられたでしょうか?

アイドリングストップは必要と感じる方もいれば、いらないと感じる方もいることでしょう。

車両にはアイドリングストップOFFスイッチが付いていますが、エンジンを掛ける度に押す必要があります。

最近では、そのような方の為にアイドリングストップキャンセラーという社外品パーツも販売されたりしているようです。

アイドリングストップが標準装備されていて、必要性を感じなくてもアイドリングストップ車を買わざるを得ないという方は、こういったパーツを利用してみると良いでしょう。

また、短命化・高額化したバッテリーの交換もユーザーにとってはかなり痛いデメリットとなります。

そうは言っても、アイドリングストップ車が当たり前になってきた昨今、環境に良い技術ということでアイドリングストップについてしっかり理解した上で、状況によりうまく使い分けたりして前向きに捉えていくことが、より良いカーライフを送る為には必要なことではないでしょうか。


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